那珂川で今年も鮭が生命のリレー・・・

■11月3日、那珂川に行ってきました。

朝7時、子供の友達親子と合流し、向かうのは栃木県の茂木にあるオートキャンプ那珂川ステーション。

カヌーを始めたころ、こんな楽しみがあるなんて想像もしていませんでした。夏の日差しを浴び、カヌーにつかまりながら川を流れる夏のツーリングも楽しいけど、水中に目を配りながら下る紅葉の川旅も格別です。時おり水面を切り裂いて見せる大きな魚体と水しぶき、河原にはどこからか舞い落ちた枯葉と最後の大仕事を終えて息絶えた鮭、そこに群がるトンビやカラス。

鮭は自らの終焉を知りつつ泳ぎ続けるのでしょうか、静寂な命のリレーに哀愁を感じます。なぜか安らぎを覚えるこの風情が好きです。

 

 

命のリレーと食物連鎖は、まさに自然のドラマにほかなりません。25年も見続けている生命のイベントに、これから先も飽きることはないでしょう。右の写真は4年前のものです。保育園の年長だった息子は3年生になりました。この子が結婚して孫が生まれたら、3世代で川旅を楽しむことが夢です。あと25年か30年か、だいぶ先のことなので、杖兼用のパドルが必要かもしれません。

今回は思わぬ恵みがありました。朝10時半、キャンプ場で借りたラフティングボート乗り込み予定通りに出発進行。漕ぎ出してから1時間弱、例年のランチポイントは秋の大増水で大きく様変わりし、一つの入り江が小さな二つの入り江になっていました。

 

 

鮭のさつま揚げ

『去年とずいぶん変わったなあ、これが自然の姿、川は少しずつ変わって・・・』

『ちゃん、あそこ見てほら、鮭だよちゃん、鮭だよ、ほらあそこ』

ラフトの先頭に陣どった息子が指したパドルの先は浅瀬になっていました。不自然な水しぶきから想像できるものはたった一つ、次の瞬間、尾びれがビシャッと瀬をたたき、奴はさらに浅瀬に乗り込んでしまったのです。

 命のリレーと食物連鎖は、まさに自然のドラマにほかなりません。25年も見続けている生命のイベントに、これから先も飽きることはないでしょう。右の写真は4年前のものです。保育園の年長だった息子は3年生になりました。この子が結婚して孫が生まれたら、3世代で川旅を楽しむことが夢です。あと25年か30年か、だいぶ先のことなので、杖兼用のパドルが必要かもしれません。

『ちょっと待ってろ~』

ボートを放ったらかし、川へジャブジャブ、ゴム長にチョロチョロ侵入する水などお構いなしにズンズン接近し、エイッ!と尻尾をつかんでワッハッハ。左手を腰に当てて胸をピシツと張り、ボートに向かってドヤッと右手を突き出しました。

父親の威厳とはこういうものなのだ、心の中で自画自賛をかました次の瞬間、鮭が頭をビユンと降り大きな魚体がグワンと揺れたのです。

50肩で苦しむ先につながった中年男の腕など簡単に振りほどいて、元の浅瀬にチャッポン!逃がしてなるものかとあわてる姿は自他ともに認めるへっぴり腰、父親の威厳は秋の那珂川に流れて行ってしまったのです。

鮭は産卵を終えた雄でした。茨城県は鮭禁漁ですが、最後の一仕事おを終え、あとは那珂川に食物連鎖に朽ち果てるだけなので、持ち帰っていただくことにしました。上陸と同時にごろた石で頭をゴツン、たぶん鮭この方が苦しまないでしょう。

昼食は恒例のシャブシャブです。アルコールコンロに火をつけ、お徳用ウイスキーのペットボトルに入れてきた水をジャボジャボ。ゴマダレとポン酢で美味しくいただきます。肉と野菜は食品バックに入れて持ち込み、途中のコンビニでおにぎりを買います。もちろんビール付きです。

この季節はシャブシャブが一番です。器も少なくて済むし、寒いときはスープを飲めば体が温まります。食べ終わったらウェットティッシュでさっと拭くだけ。準備から後片付けまで1時間もあれは十分、食事半分で子供たちはあちらこちらで鮭探検を繰り返しています。

食後に鮭を解体し、食べる身の部分だけ持ち帰ることにしました。家のごみ箱に捨てれば愛妻の眼が吊り上るだけですが、こうすれば上空で目を輝かせる鳥が降りてきます。

後日鮭はミンチとなりさつま揚げに変身しました。スダチを絞るとビールが進みます。